コマンド(フルコマンド)にはコマンドのエイリアスと呼ばれる省略名があります。
コマンドのエイリアスの定義、使い方について解説します。
YouTubeでも解説していますのでご覧ください。
コマンドエイリアスを使う
キーボード入力でフルコマンドを入力する必要はなく、設定されたエイリアスのみで指示することが可能です。
キーひとつで指示出来るので非常に便利な機能です。
コマンドのエイリアスはPGPファイル内で定義されています。
PGPファイルはAutoCADのSUPPORTフォルダに格納されておりテキストエディタで編集できます。
AutoCADからも開くことが出来ます。
スクロールしていくとエイリアスが定義されている箇所が出てきます。
下記画像の様に定義します。
先頭にセミコロン「;」が付いた行はコメント扱いになり使用できないエイリアスになります。
初期設定ではエイリアス[C]はCIRCLEでしたのでセミコロンをつけ無効にし、エイリアス[C]はCOPYにして、エイリアス[CC]をCIRCLEに定義しています。
省略名には全角(日本語)も使えますが、半角英字で1、2文字で構成するのを推奨します。
左手で入力しコマンド実行するのが基本ですので、キーボード左側のキーをエイリアスに当てると便利で効率的です。
設定しない場合も PGPファイルを開いてどんなエイリアスがあるか確認してみて下さい。
変更したら保存してファイルを閉じます。
変更 追加したエイリアスを有効にするためにはAutoCADを再起動するか[REINIT]を実行します。
[REINIT]を実行すると上記ダイヤログボックスが開くので、PGPファイルにチェックを入れOKボタンをクリックします。
実践
エイリアスを使ってコマンドを実行します。
使い方はフルコマンドを入力する時と同じです。
[Q]+[確定キー]で「LINE」が実行されます。
線分はよく使うコマンドのひとつであり「Q」は入力しやすいキーですので線分に定義することを推奨します。
[C]と[CC]も実行してみます。
終わりに
AutoCADのコマンド実行方法はアイコン、メニュー、キーボード入力とありますが、断然オススメはキーボード入力です。
ブログでは基本的にキーボード入力のフルコマンド入力で解説しています。
エイリアスは個人個人で自由に設定できるものですので解説時には使用しませんが、実務ではエイリアスをガンガン使ってください。
エイリアスを使うメリットは他の実行方法より格段に作業スピードが上がること、ツールバーやパレットの表示を最小限に抑えられるので作図領域を最大限使用できることです。
エイリアスをオススメする最大の理由は右手の負担軽減です!超重要!
長時間CADを使用するとマウスを持つ右手の負担が大きくなるので、マウスの可動領域を狭い範囲で収めるためにエイリアスを使うことをオススメします。
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